移転価格検証における引き直し計算とは、検証対象となる国外関連取引の前後にある別の国外関連取引が独立企業間価格で行われていない場合において、その取引が独立企業間取引で行われたものと仮定して再計算することです。

例えば日本本社が韓国子会社に商品を販売している場合、韓国子会社の利益率を検証することが多いですが、韓国子会社がその商品を香港子会社に独立企業間価格を下回る価格で販売しているのであれば、韓国子会社と香港子会社の取引を独立企業間価格に引き直さなければ、正しい検証はできないことになります。

引き直し計算は、複数の国外関連者間で取引が連鎖している場合に行うかどうかを検討します。

<この記事を書いた人＞
押方移転価格会計事務所　押方新一（公認会計士・税理士）

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